海外安全こぼれ話

2014.5.16
理事 上野悌二
2014 FIFAサッカーワールドカップ・ブラジル大会

 FIFAサッカーワールドカップ・ブラジル大会が開催されるブラジルは資源大国で、人種差別、宗教対立、テロなどがほとんどない世界でも恵まれた国の一つである。そんなブラジルだが治安の悪化が問題で、前回の開催地南アフリカよりも悪いと言われている。

 日本は予選リーグを6月14日コートジボアールと東北伯のレシフェ市を皮切りに、19日ギリシャと同じく東北伯のナタール市で、そして24日にコロンビアと中西部のクイアバ市で行う。予選リーグを突破すると次はリオのサッカーの聖地マラカナン競技場で決勝戦となる。

 日本から観戦に行かれるサポーターは、現地での安全対策には万全を期して一般犯罪の被害に遭わないようにして下さい。そのためには出発前の情報収集として、外務省海外安全ホームページhttp://www.anzen.mofa.go.jp/ からスポット情報とHP左上の在ブラジル日本大使館の2014FIAワールドカップ情報を必ず検索して頂きたい。さらにブラジルのページからメールサービスの登録を忘れずにして下さい。これは出発後、発生した最新情報を電子メールで受け取れるサービス(無料)です。

 現地では強盗、短時間誘拐(Express Kidnap)、ひったくり等の犯罪が頻発しており、被害に遭った際は絶対に抵抗せず、犯人の要求に従って下さい。被害に遭わないためには目立たない服装(所持品の中の一番ボロを選ぶ)とカメラ、携帯、時計(女性は装飾品)等は人目に付かないようにする。お金は最小限のものをパスポートやクレジットカードなどと分けて分散所持する。

 外出の際は車での移動を心がけ複数で行動し、夜間の外出は極力控える。車を利用する際は流しのタクシーには乗らない。必ずホテル・空港専属のタクシーや無線タクシーなどを利用する。試合はほとんど夜なので、競技場までの安全な交通手段の確保に万全を期して下さい。